【SDGs】自然破壊を抑制!再生紙で環境にやさしい印刷物を作りませんか?

SDGsという言葉が当たり前になってきた昨今ですが、始まりは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、2016年1月1日から開始されました。
この目標は、2030年までに持続可能な開発を達成するための国際的な枠組みを提供することを目的としています。

ちなみにSDGsの正式名称 ”Sustainable Development Goals” =持続可能な開発目標です。

今回は弊社が取り組むSDGsの一つである、用紙についてご案内をさせていただきます。

環境にやさしいバガスケントのご紹介

再生パルプ「バガスケント」をご存知でしょうか?

バガスケントは、サトウキビの加工において残される茎の外皮部分、葉、芯などを原料として作られる再生パルプの一種です。

このパルプは、化学的に漂白されて白くされ、さまざまな種類の紙や製品に使用されます。(漂白剤も環境に良いものを使っています)

バガスケントは木材から作られるパルプに比べて環境に優しく以下の点で利点があります。

・植物由来の原料を使用するため、森林伐採の必要性がない。
・廃棄物を再利用することで、廃棄物の量を減らすことができる。
・プロセスによって発生する化学物質の排出量が木材から作られるパルプに比べて少なくなる。

バガスケントは、特に食品包装紙や袋、トイレットペーパー、コピー用紙、紙袋、段ボールなどの製造に使用されます。
ただし、バガスケントは柔らかく吸水性が高いため、一部の用途には適していません。
また、製造コストが高くなる場合があるため木材から作られるパルプと比較して、市場価格が高くなる場合があります。

バガスとは??

バガスはサトウキビの加工過程で残る茎の繊維質部分のことです。サトウキビは、製糖工程で搾汁されて砂糖が取り出された後、残った茎の部分がバガスとして利用されます。

バガスは、燃料や飼料、そしてパルプ原料などとして、様々な産業に利用されています。また、環境にやさしい再生素材として注目されています。

ケントとは??

「ケント」は、英語で「育種」や「品種改良」を意味する「Breeding」のことです。
バガスケントは、サトウキビバガスを原料とした再生パルプであり、環境に優しい素材として注目されています。

バガスケントの名称には、サトウキビの品種改良や育成を通じて、持続可能なパルプ素材の開発を目指すメッセージが込められています。

自然破壊の抑制!エコ間伐紙のご紹介

エコ間伐紙とは、
森林の維持に貢献するために伐採された間伐材を原料とした再生紙のことです。

間伐材は成長が遅い木や密集した木を間引いたり、病気や虫害などで枯れた木を伐採したもので、森林を健康に保つために必要な作業です。

しかし、伐採された間伐材は通常、林業用途にしか使用されず大量の間伐材が無駄になっています。

エコ間伐紙は、そのような無駄を防ぐために開発されました。

エコ間伐紙を使用することで、木材を伐採する必要がなくなり自然破壊を抑制することができます。

また、木材パルプに比べて製造時のCO2排出量が少なく環境負荷を低減することができます。

一般的に紙は木材パルプから作られますが、木材パルプの生産には多くの水やエネルギーが必要であり、CO2排出量も多いため、環境負荷が高いとされています。そのため、再生紙が注目を浴びるようになってきました。

エコ間伐紙は、再生紙の中でも特に環境に配慮した素材として注目されています。環境に配慮した商品を求める企業や消費者にとって、エコ間伐紙は理想的な素材です。

ただし、現在は色がクリーム色しかなくカラー印刷には不向きな面もあります。用途は限られてしまいますが、使い方によっては十分魅力的な用紙です。

パルプとは??

植物性繊維を取り出して加工した材料で主に紙や板紙カードボードなどの製造に使用されます。主に木材、竹、バガス、廃紙、農作物くず、プラントファイバーなどの植物由来の原料から作られます。

パルプの製造プロセスは原料を細かく砕いてパルプにし、不純物を取り除く工程を経て、漂白や精製などの処理をして、最終的に使用目的に合わせた材料に加工されます。パルプの種類によっては製造プロセスや材料特性が異なります。

一般的に木材から作られるパルプは化学的な漂白や薬品の使用が必要となるため、環境に悪影響を与えることが指摘されています。
一方、廃紙や再生パルプを使用することで、環境に対する負荷を軽減することができます。
最近では環境負荷の低いパルプの開発や製造プロセスの改善など、環境に配慮した製造技術の研究開発が進んでいます。

まとめ

簡単ではありますが、今回はSDGsの1つの取り組みでもある用紙についてご紹介をいたしました。

弊社ではどちらの用紙も以前より利用をしておりましたが、ご要望があった一部のお客様のみにご案内をさせていただいておりました。

デジタル化が進んでいる中で、印刷物は年々減少の一途をたどっています。だからこそ、環境に配慮した用紙を使用することでSDGsの取り組みとして
今後も担っていければと考えています。

最後になりますが、弊社のSDGs取り組みについてを描いた漫画があります。
https://atake.co.jp/sdgs/

よろしければ是非ご覧ください!!

また、環境に配慮した印刷物をお考えの方はお気軽にご相談ください。