文字のユニバーサルデザイン? UDフォントについて
皆さん、こんにちわ!
PCで書類を作成するとき、または街を歩いたとき目にする文字、それらに読みにくさを感じたことはありませんか?少し前から注目をされている『ユニバーサルデザイン』の考え方は文字(フォント)にも取り入れられています。
今日はそちらについてご紹介します!
UDフォントとは
UD Font(Universal Design Font:ユニバーサルデザインフォント ) は「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいたフォントです。
UD(ユニバーサルデザイン)とは
”できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン”
こちらを基本コンセプトとしたデザインの事で、人が生活する上で「使いやすさ、見やすさ」といった細かい部分にも配慮・工夫をしたデザインを指します。
一般の人はもちろん、お年寄りや障害者の方、外国人の方など皆が「便利だな、使いやすいな」と思えるデザインです。
特に最近では高速道路の標識をはじめ、公共機関の案内版にも視認性が良いものに変更が進められており、UDフォントが採用されている件数も増えて来ているようです。
UDフォントの特徴
上の例では、左側がMacに標準搭載されている「ヒラギノ角ゴ」という読みやすいフォントです。
しかし、右側のUDフォント(UD新ゴPro)に比べると、濁点や半濁点が文字に接近しすぎで、場合によっては、くっついてしまいます。その結果、文字が小さいと、濁点なのか半濁点なのか、あるいは、いずれも付いていないのか、判断できなくなります。一方、UDフォントは、小さくなっても誤読が少ないように設計されていることがわかります。
こちらは明朝体と呼ばれる書体です。
右側のフォント(UD黎ミン)より左側のもの(リュウミン)の方がメリハリが強く、細い部分がより細いため小さくなればなるほど見えにくくなってしまいます。また右側のフォントはその他の文字も読みやすさを考慮して全体的に太さが均一に近くなっていたり、角が少し丸くなっています。
UDフォントは、英数字の判読性も非常に高くなっています。
上の例の左はWindowsに標準搭載のArialです。それに比べて右側のUDフォント(UD新ゴPro)は、丸で示した部分にゆったりとスペースを取っています。そのため、文字が小さくなっても、似た形の文字(OとC、3と8)をとても区別しやすくなっています。
UDフォントは有料の場合がほとんどですが、使用すると資料などのクオリティがアップします。
UDフォントに近いフォント
ちなみに、Windowsにも標準搭載されている「メイリオ」という書体はユニバーサルデザインを意識して作られたフォントですので、UDフォントが使用できない場合にオススメです。
丸ゴシック体もおすすめ
研究発表などでも「丸ゴシック体」を好んで使用されています。丸ゴシックを使うと、資料が柔らかく優しい印象になるため、文章の内容が難しくてもとっつきやすいと感じてもらうことができるかもしれません。また、視覚過敏の人にとって、角の尖っている普通のゴシック体よりも丸ゴシック体の方が読みやすいこともあり、よりバリアフリーな文字として丸ゴシックは色々な場面で使用されています。
いかがでしたか??
普段必ず目にしたり使用する文字。
街で見かけた際には、読みやすさに着目してみてはどうでしょうか。
また何か資料などを作る際はフォントの選び方にも考慮してみてください。
見やすく分かりやすい印刷物が作りたい場合は是非弊社に一度ご相談くださいね!